moco × suzukou vol.3 TOPページの更新

 年末はせわしない。

つい先だって、「早くも次回vol.3が楽しみ」と書いたばかり。

フラワーデコレータのmocoさん、せわしないのは錫光だけに限ったことではないと
思うのだけれど、お忙しい合間を縫って、vol.3用の写真&コメントを頂戴した。

1年の締めくくりと新たな幕開けという一番のハレの期間に合わせて頂いたに違いない。

それをまた、コルザデザインの野原さんが、可及的に速やかに体裁を整えて、
サイトにアップして頂いた。

この二人の女性にサポートして頂いて、「ぼかぁー幸せだなあ―」などと
ちょっと古いうかれ方をしてみる。もう暫くはこの楽しみは続くのだ。

それではTOPページを見てみよう。




松のような、このまーるいモノは何だろう?   松?いや松ではない。
下の方に少し見え隠れしているモノなら、作り手である私にはすぐなんだかわかる。
そこから類推するに、それほど大きな球ではない。

私には全く初めて見る植物だ。

バックが黒で緑も濃い。そこに赤い帯は鮮烈だ。
赤はおめでたい色なので、ハレの日にふさわしい。

TOPページの画像をクリック。横長の写真が登場した。
やはり一口ビールcosmos。5本揃って写っている。



    mocoさんのコメント
       「カラフルな漆つきのビア・マグに
        「ミニ・パピルス」という植物を入れてみました。
       お正月の松飾りのように。。。
       今年はご縁あって錫光様とお仕事させて頂きましたこと、
       とても光栄に思っております。
       いつもと違った花の世界を表現出来て、嬉しかったです。
       来年もどうぞ宜しくお願い致します。」

どう自立しているのかはわからないが、「ミニ・パピルス」という植物だそうだ。
まるで命を吹き込まれた器の精たちが、背伸びをして周りを見渡しているようだ。
とは、私の勝手流の解釈。

無機質な錫に、植物の瑞々しさや生命力が吹き込まれているような気がしている。

ところで、この写真、下とバックが黒で、濃いグリーンで囲まれている。
普通このように光った錫は、全体に暗くなってしまうのだが・・・・
5本とも右半分がシルバー色を失わずに撮られている。
今度機会があったらそのからくりを伺いたいが、企業秘密かしらん。

それはさておき、mocoさんのありがたいコメントを頂戴している。
「いつもと違った花の世界を表現でき」という前向きのコメント。
ホッとすると同時に本当にありがたいと思いました。

引き続きご面倒をお掛けしますがよろしくお願いします。

(ちなみに vol.2 はこちら → moco × suzukou vol.2


千石空房

 仕事の話ではない。

先日、職人仲間の一人、万年筆職人の川窪さんを訪ねた。

万年筆を手作業で作るだけでも、今や日本全国探したところで
2,3人しか見つからない貴重な人材なのである。

この方が実に多才なお人で、職人だからアナログなのかと思いきや、
まったく正反対のデジタルな人。

気が付けば、ライブをやっていたりもする。音楽にも精通しているのだ。

雑談の中で、どんなジャンルの話にも食らいつくその様子から、
この人は一体・・・とにかく守備範囲が広い。なので今だ全容はつかめていない。


その川窪さんを訪ねたのだ。といっても工房ではない。
工房に隣接する「千石空房」という異空間懐古スペース(?)である。

ここで詳しくは言及しないが、駄菓子あり、日本画の作家さんの個展あり、
オモシロ楽器あり、etc、そしてどこかちょっとノスタルジックなスポットなのだ。

一応、忘年会ということだったのだが、16時スタートと早く。
うちの娘と同じ学年の娘さんがいることも知っていたし、
一緒に誘い合わせた鍛金のアーティストKTちゃんも2歳のお子さんを
連れていくということだったので、私んところは娘・倅・妻4人一家総出で押しかけた。

出席者も多彩だ。医療専門出版の人、空房の文学部を自称する作家の人、
プログラムを組み込まれ音楽を奏でるカエルのぬいぐるみを作る人、
精密鋳造を専門とする芸大出身の人、1年ほど中国へ留学していたという学生さん、
お玉トーンという不思議な楽器を製作する人etc

中1の倅は日記に書いた。
「大人が多くて少しきん張したけどおもしろい人がたくさんいたので気が楽になりました。」と。
また「KZさんのおたまトーンは実にinterestingでしたが、くだらないなと思いました。」と、
惜しみない称賛を浴びせている。

小2の娘は日記に書いた。
「大人が多かったけど、だがしをたべられたからぜんぜんきんちょうしなかった。」と、
お兄ちゃんのを見ながら書いたらしく混線してしまったようだ。
最後に「だがしたべほうだいサイコーーーーー!!」と締めくくって喜びを表現している。


私は、プロ演奏家の永田さんの隣に座れたことが大変な幸運であった。
波紋音(はもん)という鉄製の独特の楽器で、2本の細いバチで幻想的な音を奏でる。
以前演奏を間近で聞かせて頂いた事があるが、今回は実際に触れる機会に恵まれたのである。

ちょうど千石空房での演奏の様子がyoutubeにあるということだったので探してみた。
実に素敵な音である。うちの娘もお気に召したらしい。

5月にはライブがあるということなので楽しみにしている。


それにしても、川窪さんのところに集う方々のなんと多彩なことか。
他にもデザイナー・写真家・ライター・・・彼のおおらかな性格が人を寄せるのだろう。


最後に大変レアな情報を。
来年のいつか、千石空房がカフェを始めるそうだ。有機農法で栽培された豆を
そこで自家焙煎し、豆そのものも販売するそうである。

先日もデモ的に焙煎されたものを分けて頂いてきた。
何でもインドネシアのガヨマウンテンという銘柄で、担当の方の推奨品。

確か電動のも木製のも結構新しいのがあったはずと・・・・
しかし、出てきたのは30年以上前にはじめて使ったガラスのコーヒーミル。

千石空房の空気がこれを呼び寄せたのか。
この芳しき香りの中で、懐かしい思い出に浸ることになった。

TouTube-hamon


moco × suzukou vol.1 忘れぬうちに記録しとこうっと!

 先月 TOPページの更新をして、悦に入っていたところだが、
忘れないうちに、moco × suzukou  vol.1の写真をここに記録しておこう。






と、まあ、こんな感じで写真が並んでいました。

そこで、菊の花が敷き詰められている最初の写真をクリックすると、・・・





と、まあ、ドーンと全容が見えて、・・・そして、mocoさんのコメント・・・

  「重陽の節句に合わせて、菊をチョイス。

  ただ菊を並べても面白くないので、sp菊のトレイを製作。
  葉ランでベースを作って、取っ手も葉ランの茎で。。。

  菊のトレイに乗った豪華な錫のお猪口と徳利
  秋の夜長にチビチビ頂く日本酒、、、とっても美味しそう

  *sp菊=スプレー菊」


後には、東京23区唯一の酒蔵である小山酒造さんのお酒を入れて頂きました。

丁度リニューアルが9月9日の重陽の節句=菊の節句でしたので、
真っ白のかわいらしい菊を上手にあしらって頂いたのだと思います。


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プロフィール

錫光は、ロクロ挽きで酒器・茶器等の錫(すず)製品を作る工房です。地金の仕入れから鋳込み・ロクロ挽き・ツチメ打ち・絵付け・漆塗りなど一貫した手作りにこだわる伝統工芸品を製造販売しています。
このサイトは、新着情報や日々感じたことなどを気まま勝手に綴る、錫光のオフィシャルブログサイトです。

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